マイケルのHeartbreak Hotel の謎② | ☆Dancing the Dream ☆

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マイケルのHeartbreak Hotel の謎①のつづきです。


この詞を読み解くとき、その言葉をどう読むべきか?
非常に頭をひねってしまう言葉に出会います。
しかし、それがこの歌の重要なkey wardなんですね。

《key ward》 

・Live in sinとは?
・My babyとは誰か?
・最後の審判your doomとは?
・隣の部屋の男とは誰か?
・その場面the scene
・歌の前のメッセージについて


 ↑こちらが、私が思うkey wardです。
 今日は、そのkey wardの解釈から
 この歌の詞のメッセージを読み解いてみたいと思います。

動画と訳文もその下記に合わせて載せておきますね。




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Live in sin とは?
この歌の冒頭に揚げられた謎の文言です。
Live in sinとは、宗教上の罪深い生活のことで、
通常は「結婚せずに同棲すること」を表しているのだそうです。
そこで考えました。
うむ・・いったい、マイケルは、結婚せずに誰と同棲していたというのか?をです。
マイケルが、よく「僕は、仕事と結婚している。僕の音楽と結婚している。」と
語っていたことを思い出します。
マイケルジャクソンは、5歳くらいの時からステージに立ち、11歳でモータウンから
J5としてメジャーデビューし、50歳でこの世を去るまでの間に、
ポップ・ロック・ソウルの真の王者と称され、人類史上最高のエンターテイナーに
なった人物です。
音楽の申し子として人生の全てをエンターテイメントに捧げたことは、
本望であったことでしょう。
しかし、それは、show businessの世界で生きるということでもあるのですね。
マイケルの芸術活動に伴うshow businessの腐敗した内情は、婚姻関係を結ぶどころか遠ざけたいことも多かったことでしょう。しかし、闘いを繰り返ししながらも困難な
show businessとの同棲をせざるを得ないのも事実なのです。
Live in sin について考えるとき、或るもう一つの歌が、頭をよぎります。
J5にとって新たにshow businessの厳しい局面に立たされた1975年頃、
将来を見据えて、不当な契約に縛られていたモータウンを離脱し、エピック・レコードへ移籍しました。ちょうど、その翌年の1976年にリリースされた
イーグルスの名曲に同じく「Hotel」の名の付く「Hotel California」です。
耳に残るこのフレーズ・・

"Welcome to the Hotel California
Such a lovely place
Such a lovely face "

しかし、歌の最後の節では・・
商業主義、Sex&Drag&Rocknrollに溺れ、狂気に囚われた客人が、
これではいけないと、出口を捜して逃げようとした。
しかし、夜警の男に告げられるのです。

"You can check out anytime you like… いつでもチェックアウトはできます。
but you can never leave "    しかし、決して立ち去ることはできません。

作詞を手がけたドン・ヘンリーにインタビューを重ねイーグルスの本を書いたマーク・エリオットが、この歌詞の意味について少しばかり、語っている。
「この曲の意味については、彼らは誰にも語ってないと思いますよ。曲を聞けば分かるだろう、という態度だったからね。しかし、ドン・ヘンリーは私には重要なことを語っています。この曲は自伝的なメッセージを伝えるためのものだった、と。自分の夢に嵌ってしまい、現実が見えなくなると大きなツケをはらうことになる、そんな警告のメッセージなんだ。」と言っていたということです。

共通したテーマを感じます。マイケルにとっても、「Heartbreak Hotel」は、
まさに自伝的なものであったと感じます。
Live in sin とは?show businessの罪深い世界のこと。
それと共に生きることを余儀なくされた彼の芸能人生のことを「罪深い生きざま」と
言っているのではないかと思われるのです。


My babyとは誰か?
マイベイビーと呼ぶとき、それは通常、恋人を指しますが。。。
ここでは、通常どうりにMy baby=恋人ととらえると、どうにも文脈が通りません。
あたかも・・恋人と自分の部屋に帰ってきたら、誰かの企みによって別の少女達が
待っていて、二股をかけられたと思った恋人に振られる・・・というストーリーが、
表れて来るようなのですが、この歌のwe sheが指す意味に、一貫性がなくなって
しまうのです。
・・・My babyとは?どうでしょう?
・・ぼくの子供、ぼくの赤ちゃん・・? ふと閃きました。
マイケルが、生涯を通じて追い求めたのは、確かに運命のLadyであるかもしれませんが、もうひとつ、切実な思いで捜し続けていたのが、自分自身のLostChildでした。
私は、ここでのMy babyは・・彼の私的な名曲「Childhood」で歌われたように、
「ぼくの子供時代を誰か見ませんでしたか?」と・・捜し続けていたもの。
彼がエンターテイメントへの渇望に突き動かされ、また求められ、人生を捧げ尽くした代償として、犠牲にし、失ってしまった自分自身の「子供の心」なのではないかと
思うのです。
My babyとは彼のChild's Heart。。そう感じます。
そしてこの歌の「Heartbreak 」とは、Child's Heartの破壊だったのだと思います。


最後の審判your doomとは?
まだ幼いマイケルが、show businessの世界で受けた「最後の審判」とは、
どのようなものだったのか・・?
プロテストを受けたとき、マイケルがパフォーマンスを終えて、誰も何も言ってくれないので、「ぼく、よかった?」と兄弟に向かって聞くとシ~しーと制止された・・という話を
思い出します。彼らを審査する人々の厳しい視線、その場の緊張した様子が伺えます。
しかし、その後には、さらに残酷なテスト、最後の審判が待っていたようです。
ある邪悪な企み。それは誰によって、どのように、行われたのか?
その悪企みは、彼の未来を運命付け、show businessへの入門を審査する怖ろしい
「笑顔」の面々と・・そして、驚くべきことに、We(身内)であるはずの者が加担したものでもあったようです。彼は、少女達に責められる意味が解らず、助けを求めようと
振り向いて、一緒にホテルの部屋にやって来た身内の顔を見たときに彼らの裏切りを
悟ったのです。
不気味な笑顔の者達と身内が、マイケルの名を使って、彼を「おとり」に
少女達を呼び寄せて行った事は、彼の希望を失わせました。
彼らがマイケルを騙し、ショービズのSex&Drag&Rocknrollのドアに投げ込み、
「最後の審判」を審理した日が、ちょうど10年前の今日だと言うのですから、
彼が、まだ12歳頃のことです。
まだ幼い彼は、恐怖に震えました。
そして、二度とそのような場所には足を踏み入れないと誓ったのですね。
この恐怖の体験によって、
彼のmy baby「子供の心」の希望・・「愛は、通り過ぎて行って」しまいました。


============ 長くなるので、いったん仕切ります。

             ・隣の部屋の男とは誰か?
             ・その場面the scene
             ・歌の前のメッセージについて・・は、次回につづく・・


では、訳です!ミュージックスタート音譜




My footsteps broke the silence of the pre-dawn hours,
As I drifted down Bleaker St.

ぼくが寒々とした通りを下りると、ぼくの足音は、夜明け前の沈黙を破った。

Past shop windows, Barred against the perils of the night.
Up ahead, A neon sign emerged from the fog.

夜の危険を妨げる店々のウインドウを行き過ごした。
見上げると、霧の中から一つのネオンサインが浮かび上がった。


The letters glowed red hot In that way I knew so well, Branding a message into my mind, A single word, Hotel.

ぼくの馴染みのあの道の赤々と光った文字、ぼくの心に焼印されたメッセージ、
一つの言葉、それは、Hotel



Heartbreak Hotel
(This Place Hotel)

Live in sin
Ten years ago on this day, my heart was yearning
I promised I would never ever be returning
Where my baby broke my heart and left me yearning

罪深き生きざま(罪深きライブ/結婚なき同棲)
10年前の今日、ぼくの心は乞い望んでいた
ぼくは 決して二度と後戻りしないと誓ったんだ
ぼくの「子供の心」がぼくの心を破り 渇望するぼくから出て行った場所へ

   *Live in sin・・《口語》 (結婚せずに)同棲する


As we walked into the room, there were faces
Staring, glaring, tearing through me
Someone said welcome to your doom
Then they smiled with eyes that looked as if they knew me
This is scaring me

ぼくらがその部屋に歩み入ると ご面々がそこにいて
凝視し、睨みつけ、猛烈な眼差しがぼくを貫いた
誰かが「君の最後の審判にようこそ」と言った
そのとき 彼らはまるでぼくの事を知っていたかのような目で笑った
これがぼくを怖がらせる

   *doom・・最後の審判 運命


We walked up the stairs still concealing gloom
And there were two girls sitting in my room
She walked up to my face
And said this is the place
You said meet you right here at noon (ooh)

ぼくらは まだ秘密にされていた薄暗がりの階段を登っていった
すると 二人の少女がぼくの部屋に座っていたのだ
彼女は ぼくの面前に歩み寄った
そして 「あなたが正午にまちがいなくここで会うように言った
     それがこの場所よ」と言った

This is Heartbreak hotel
Welcome to Heartbreak hotel
So this is Heartbreak hotel
This place is Heartbreak hotel

こちらがハートブレイクホテルでございます
ハートブレイクホテルにようこそ お越しを
さて こちらがハートブレイクホテル
これぞハートブレイクホテルでございます

Hope is dead
She thought that I had cheated for another lover
I turn my back to see that I am undercover
Now I can't convince this girl there ain't no other

望みは死した
彼女はぼくが他の恋人の為に嘘をついたと思ったのさ
ぼくは 自分がおとりなのかを確認するために後ろを振り向く
さて ぼくはこの少女に他には誰もいないということを説得することなどできはしない

   *undercover・・おとり


Someone's evil hurt my soul
Every smile's a trial thought in beguile to hurt me
This is scaring me
Then the man next door had told
He's been here in tears for fifteen years
This is scaring me

誰かの邪悪さがぼくを傷つけようとしている
すべての笑顔の審理は ぼくを傷つける為に騙そうと考えたのだ
これがぼくを怖がらせる
そのとき 隣の部屋の男が言った
彼は15年もの間ここで涙に暮れているのだと
これがぼくを怖がらせる

   *trial ・・ 裁判 公判 審理

We came to this place, where the vicious dwell
And found that wicked women run this strange hotel
There was Sefra and Sue,
Every girl that I knew
And my baby said love is through (ooh)

ぼくらはやって来た 悪徳の棲みつくこの場所へ
そして 性質の悪い女達がこの奇妙なホテルを動かしているのだと解った
セフラにスーがいた、ぼくが知っていたどの少女も
そしてぼくの「子供の心」は言った「愛は通り過ぎて行った」と

This is Heartbreak hotel
Welcome to Heartbreak hotel
So evil Heartbreak hotel
This place is Heartbreak hotel

こちらがハートブレイクホテルでございます
ハートブレイクホテルにようこそお越しを
さて こちらが邪悪なハートブレイクホテル
これぞハートブレイクホテルでございます

Someone said my Heartbreak hotel
This is Heartbreak hotel
Ten years ago today
This is Heartbreak hotel…

誰かが言った わがハートブレイクホテル
これがハートブレイクホテル
10年前の今日
これがハートブレイクホテル・・

Someone’s stabbing my heart
This is Heartbreak Hotel
Ten years ago today
Hurting my mind
You break My Baby’s heart
This is Heartbreak Hotel
Just welcome to the scene

誰かがぼくの心臓を 刺し抜いている
これがハートブレイクホテル
10年前の今日
傷ついたぼくの心
おまえがぼくの「子供の心」の心臓を破壊する
ようこそお越し頂きました まさにちょうど その場面に


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マイケルのHeartbreak Hotel の謎③に

つづく・・


お読みいただきまして 誠にありがとうございますおじぎ